オーストラリアは、豊かな自然と近代的な街の両方を楽しむことができることもあって、新婚旅行には非常に人気のエリアです。
リゾートでのんびりしたり、アクティビティを満喫したりと、自分の好みに合わせていろいろな楽しみ方ができるので、二人でプランを考えて素敵な新婚旅行にしたいですね。
オーストラリアに新婚旅行に行く前に知っておくべきこと
オーストラリアの気候と言語
オーストラリアは南半球にあるため、日本とは季節が逆になります。日本が夏の時に冬、冬の時が夏にあたるので、日本に合わせた服装などで行くと驚くことになります。
しかも、オーストラリアは非常に国土が広いため、地域による気候の差もかなりあります。オーストラリアの北部は熱帯性気候または熱帯雨林気候です。ケアンズなどはこの地域になりますので、冬でも日中は半袖で過ごせる気候です。
エアーズロックのあるオーストラリア中部は、砂漠性気候になっていて、雨があまり降らないのが特徴です。
また夏の日中はかなり暑くなりますが、朝晩の気温差が激しいため、夜は比較的涼しくなります。その砂漠地帯の東側と西側が亜熱帯性気候。ブリスベンやゴールドコーストがこの地域になります。
比較的雨が少なく、気温も暖かくて過ごしやすい地域です。そして、オーストラリアの北部一帯が温帯性気候。
シドニーやパース、タスマニアなどもこの地域になりますが、温帯性気候は日本と同じで四季があるのが特徴です。南半球なので日本とは逆ではありますが、春夏秋冬があって、夏は暑く冬が寒い地域になります。
オーストラリアの言語は、基本的には英語です。
多文化の国で移民も多いため、中国語やイタリア語などを話す人もいますが、公用語は英語で、英語であればほぼどこに行っても通じます。
ただし、英語といってもアメリカ英語よりはややイギリス英語に近く、さらに独特の言い回しなどもあるため多少戸惑うこともあるかもしれません。
よく知られているのは、youをyaと略すなど、略語が多いということや、発音も「エイ」と読むことが多い「A」を「アイ」と読むなど違いがあります。
そのため、一般的には「デイ」と読む「day」ですが、オーストラリアでは「ダイ」と読まれるのです。こうした発音も、慣れるまではわかりにくいかもしれません。
日本との時差
オーストラリアと日本の時差は、基本的には1時間です。オーストラリアのほうが日本よりも1時間早く、日本が正午の時にオーストラリアは午後1時ということになります。
比較的時差が少ないので、旅行に行っても時差ボケに悩まされることは少ないでしょう。
ただし、州によってはサマータイム制を導入しており、ケアンズやブリスベン、ゴールドコーストなどのあるクイーンズランド州はサマータイムを行っていないので変わりませんが、シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州、メルボルンのあるビクトリア州、キャンベラのある首都特別地域、タスマニア州などは、サマータイムの間はさらに1時間時差が増えて、2時間の時差になります。
また、地域によってさらに30分程度の時差がある場合もあります。
日本からオーストラリアに行くには
日本からは、ケアンズ、シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストに直行便があります。
とはいえ、オーストラリアは広いので、場所によってはさらに飛行機を乗り継いで数時間、ということも珍しくありません。
また、フライト時間も行先によってかなり違いがあり、ケアンズへは7時間半前後ですが、シドニーへは約9時間半です。
また、オーストラリアへの入国はビザが必要ですが、これは旅行会社によってはまとめて用意してくれるので申し込みの際に確認しておきましょう。
個人で取得する場合は、ETASという電子入国許可を事前にインターネットで申請して取得しておきましょう。
オーストラリアの通貨
オーストラリアの通貨は、オーストラリアドルです。同じドルでも、アメリカドルとは違う通貨ですので、間違えないようにしましょう。
また、海外へ行くとチップを渡すべきか悩む日本人は多いのですが、オーストラリアは基本的にはチップは必要ありません。
渡しても構いませんが、アメリカなどのように、「渡すのが当たり前」ではありませんので、良いサービスをしてもらったと思ったときや、世話をかけたと感じた時に、小額を渡す程度で十分です。
高級レストランなどに行くとチップを渡す人も見かけますが、それでも端数を切り上げて支払う程度で十分でしょう。
オーストラリアに行く最適の時期と服装
オーストラリアは広く、地域によって気候も違うため、行先を選べばどの季節によっても気持ちよく過ごすことでできます。
気候が穏やかなのはやはり日本同様に春や秋ですが、この季節はどうしてもゴールデンウィークや年末なになるので料金が割高になりやすいです。
新婚旅行で、比較的混んでないシーズンにも休みを取りやすいというのであれば、日本のゴールデンウィークあけから初夏にかけてがオーストラリアの秋になり、過ごしやすいでしょう。
オーストラリアは南部のほうは春夏秋冬がありますが、北部は比較的年中温暖な気候で、冬でも日中は半袖で過ごせる地域も少なくありません。
ただし、そういうところでも朝晩は気温が低い場合がありますので、長袖の羽織物は持っておいたほうがよいでしょう。
注意点
オーストラリアは、比較的治安のよい国ですが、日本ほど安全な国はありませんので日本人の感覚からいうとやはりある程度の注意は必要です。
また、日本同様島国であるオーストラリアは、南半球ということもあってか独特の生態系を持つ生物も多いため、動物や食品の持ち込みにはかなり厳しくなっています。自分の所持品が持ち込み可能なものかどうかは、事前に確認しておきましょう。
オーストラリアは、もともとオーストラリアに暮らしていた先住民族とヨーロッパからの移民が共存している国で、イギリスの植民地だった時代もあります。
先住民族の文化も受け継がれており、観光スポットとして人気もあります。観光する際には、そういった歴史に対するリスペクトも忘れないようにしましょう。
オーストラリアへ新婚旅行へ行く際の費用相場。予算はいくら考えるべき?
オーストラリアは、新婚旅行の行先としてはかなり人気の高い国です。
国土が広く、オーストラリアに新婚旅行といっても、どこに行って何をするかによって費用はもちろん変わってきますが、相場としては一人30万円~70万円といったところでしょう。
近代的な都市部もあれば、しぜん豊かな地域も豊富で、アクティビティもいろいろあるため、どんな旅行にするかのプランニングが悩むところでしょう。
選択肢が豊富なだけに、あちこちに行っていろいろやりたい!という人もいますが、移動が増えるとそれだけ交通費もかかるので、行先を絞ってそこでしっかり楽しむのも一つの方法です。
観光重視プラン
オーストラリアは観光スポットが豊富です。
グレートバリアリーフやエアーズロックなど、自然を楽しむスポットもたくさんありますし、シドニーのオペラハウスやメルボルンのヨーロッパ風街並み、自然公園で有名なタスマニア島など、行先を絞るのが難しいくらいです。
費用としては、泊るホテルのグレードや、移動する都市の数などにもよりますが、50万円前後と考えておいたほうがよいでしょう。
訪れる都市の数を絞ったり、ホテルのグレードを抑えると、もう少し費用も低くなります。
アクティビティ重視プラン
オーストラリアはアクティビティの宝庫です。ダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツはもちろん、タスマニアの自然公園を散策したり、グレートバリアリーフを見下ろしながらのスカイダイビングもできます。
コアラを抱っこしたり、キュランダ観光列車に乗ったりと、アクティビティに困ることはありません。
ひとつひとつのアクティビティの費用はそれほど高くはないのですが、毎日いくつものアクティビティを詰め込んでいると、やはりそれなりの料金になるので注意しましょう。
行うアクティビティの数や内容、ホテルのグレードなどにもよりますが、こちらも40~50万円が相場といったところです。
買い物重視プラン
ショッピング重視でオーストラリアに行く場合は、やはりメルボルンやシドニーといった大都市での滞在が中心になります。
メルボルンには有名ブランドの高級ブティックの他、クイーン・ビクトリ・マーケットや、リッチモンドのブリッジロードなど、いくつものショッピングスポットがありますし、シドニーにはストランド・マーケット、クイーン・ビクトリア・ビルディングなどの他、週末に各地で開催されるマーケットを覗くのもおすすめです。
費用は、買い物にどれくらい使うかによっても違いますが、40~70万円でしょう。
オーストラリアの新婚旅行の費用を安く仕上げるコツ
時期を選ぶ
オーストラリアの新婚旅行は、時期と内容によってかなり費用が変わってきます。
ゴールデンウィークや、お盆、お正月といった、長期休暇の人が増える時期には、やはりオーストラリアに行くツアーの料金もかなり高くなりますので、費用を抑えるにはまずこうした時期を避けるのが基本です。
行先を絞る
また、オーストラリアは国土が広く、アクティビティなどの種類が豊富なだけに、過ごし方によって費用はず分違ってきます。
新幹線
都市間の距離もかなり遠いので、移動は飛行機、ということも多く、あちこち移動するだけで思った以上に交通費が高くなってしまった、ということも珍しくありません。
費用を安くするためには、ケアンズやシドニー、ゴールドコーストなど、行先を1カ所か2か所に絞り、そこを拠点に日帰りで足を延ばしてアクティビティを楽しんだほうが、費用を抑えることができます。
オーストラリアn新婚旅行に日数別のおすすめモデルプラン
グレートバリアリーフでゆっくりハネムーンプラン(5泊7日)
ハートリーフや美しいホワイトヘブンビーチなど、新婚旅行の思い出つくりにはピッタリのグレートバリアリーフにあるハミルトン島のリゾートで過ごす、ゆったりしたハネムーンプランです。
美しい海に囲まれたハミルトン島は、リゾートアイランドとして世界中から高く評価されており、2人でゆっくり過ごしたい人にとっては絶好の新婚旅行スポットです。最終日にケアンズに寄って、ショッピングを楽しんでからの出発になります。
1日目 夜の便で日本を出発。機中泊となります。
2日目 ブリスベンで乗り換えて午後にハミルトン島着。チェックインをしてのんびり過ごします。
3日目 セスナでハートリーフ鑑賞とホワイトヘブンビーチへのツアーに参加
4日目 終日自由行動
5日目 ハミルトン島を出発して、ケアンズに移動 夕方までショッピングなど
6日目 キュランダ観光のオプショナルツアーに参加
7日目 昼の便でオーストラリアを出発。夕方に日本着
エアーズロックとケアンズで楽しむハネムーンプラン(4泊6日)
オーストラリアと言えばエアーズロックとコアラ!という人に最適のプランです。
前半はエアーズロック、その後ケアンズに移動してキュランダ観光ではコアラを抱っこしていただけます。日数は多くはありませんが、オーストラリアの思い出がしっかり残るハネムーンプランです。
1日目 夜の便で日本を出発。機中泊となります。
2日目 ケアンズで乗り継いで午前中にエアーズロック着。エアーズロックサンセットを見に行きます。
3日目 早朝にエアーズロックサンライズツアーに参加。その後は自由行動。
4日目 エアーズロックを出発してケアンズに移動 到着後はホテルにチェックインをしてショッピングなど
5日目 ケアンズから日帰りでキュランダ観光 コアラを抱っこできます。
6日目 オーストラリアを昼に出発。夕方に日本着。
タスマニアの自然とシドニーの街を楽しむ大満足ツアー
都会的で洗練されたシドニーの街と、タスマニア島の自然公園を巡る、シティ派も自然派も大満足のツアーです。
タスマニアの自然公園には、ここでしか見ることのできない貴重な動物もいるので、動物好きなら一度は行ってみたいところでしょう。
タスマニアデビルやカンガルーなど、オーストラリア固有の動物と触れ合える施設もあります。
1日目 夜の便で日本を出発。 機中泊となります。
2日目 乗り換えてタスマニア島へ 午後は自由行動です
3日目 ボノロングの野生動物保護センターへ カンガルーやワラビーの餌付けができます。
4日目 タスマニアを出発してシドニーに移動 到着後はチェックインをして自由行動
5日目 オペラハウスなどを含む、シドニーの観光スポットを巡るツアーに参加
6日目 昼間は自由行動 夜はライトアップされたオペラハウスを見ながらのディナークルーズ
7日目 自由行動
8日目 昼の便でオーストラリアを出発。 夕方に日本着
新婚旅行で宿泊したい!オーストラリアのおすすめホテル
ランガム メルボルン
出典:ランガム メルボルン
メルボルンの中心部から、ヤラ川をはさんだ対岸にある由緒ある五つ星のホテルです。上階からはメルボルンの夜景がきれいに見えます。
外観は現代的ですが、エントランスを一歩入ると豪華なシャンデリアや大理石がその歴史と格式を感じさせます。
客室も上品でクラシカルなインテリアを残しており、ジムやプールも併設。レストランも充実しており、バー・ラウンジでいただく3段トレーのアフタヌーンティーは、地元も人気が高いため予約しておくのがおすすめです。
グリーンアイランドリゾート
グレートバリアリーフのサンゴ礁でできた島、グリーン島にある高級リゾートホテルです。全室スイートになっており、専用バルコニーからは美しい自然を眺めることができます。
設備も充実しており、2つのプールに、プールサイドバー、さらにスパもあるので、ゆったりした時間を楽しむことができ、素敵な新婚旅行の思い出になること間違いなし。
ケアンズまでわずか45分と便利でありながら、グレートバリアリーフの美しい景観を最高に楽しむことができる贅沢なリゾートになっています。
ハイアットリージェンシーシドニー
オーストラリアでも最大級の部屋数をもつ大規模ホテルですが、ハイアットリージェンシーだけにサービスはしっかり行き届いており、快適な滞在ができると人気のホテルです。
特に嬉しいのは日本人のスタッフがいることで、現地での観光やアクティビティについて日本語で相談できるのは安心でしょう。
ダーリングハーバーに面していて、利便性も抜群。レストランなども充実しており、シドニーに滞在するならまず間違いのないホテルだといえるでしょう。
新婚旅行で人気のオーストラリアの観光スポットやアクティビティ
キュランダ高原列車
ケアンズに行ったら一度は乗ってみたいのがキュランダ高原列車です。世界遺産にも認定されている熱帯雨林を車窓から望むこの列車は、100年以上の歴史を持ち、観光客からは非常に人気の高い列車です。
乗り心地もよく、ビューポイントではスピードを落としてくれたり、列車を止めて滝の鑑賞ができたりと、観光客にはうれしい列車になっています。
ツアーもありますが、ケアンズ駅から一般乗車もできるので、良い席を座りたい場合はケアンズ駅に早めに行くのもいいかもしれません。
エアーズロック
やはりオーストラリアと言えばエアーズロックです。世界最大の一枚岩であるこの巨大な石は、時間や光の加減で雰囲気も変わるため、サンセットツアーやサンライズツアーなど日の出や日の入りに合わせたオプショナルツアーも用意されています。
先住民族の聖地でもあるエアーズロックは、登山もできますが、2019年10月26日から観光客向けの登山ができなくことが決定されており、登ってみたい方は早めに行ってみることをおすすめします。
シドニータワースカイウォーク
シドニーの中心部にあるタワーで、登るとシドニーの街が一望できます。シドニーに観光に行くなら一度は登ってみるとよいでしょう。
高所恐怖症でなければぜひ体験してほしいのがスカイウォークで、ガラス張りのプラットフォームを歩いて景色を楽しむツアーです。
地上250mの高さでのガラス張りの展望台は、まるで空中を歩いているようでスリル満点。落下防止のために荷物はすべて預けて、専用のつなぎに着替えて参加することになります。
カランビン ワイルドライフ サンクチュアリー
コアラやカンガルーと触れ合うことのできる自然公園です。
コアラを抱っこして写真を撮ることもできます。係の人が撮ってくれるほか、携帯電話などで1枚撮影するのもOK。
動物園のように、ガラスや柵越しに見るのではなく、かなり近くでコアラなどを見ることができるのが魅力です。
カンガルーが放し飼いにされているエリアでは、エサを購入して餌付けをすることも可能。オーストラリアならではの珍しい動物がたくさんいるので、動物好きでなくても楽しめるスポットです。
まとめ
オーストラリアは、新婚旅行の行先としてはとても人気のある国です。時差が少なく滞在が快適なうえ、自然を楽しみたい人も街中を観光したい人も楽しむことができるのも魅力でしょう。
固有の動物なども多いので、コアラやカンガルーを見たり、美しいサンゴ礁の海で泳いだりと、いろいろな楽しみ方ができます。ハートの形のサンゴ礁など、新婚さんに嬉しいスポットも豊富です。