ハワイやグァムとは一味違ったリゾートを楽しみたいという人に人気の新婚旅行先が、カンクンです。
メキシコ随一のリゾート地として知られており、世界中から旅行者が訪れます。大人限定の年齢制限のあるホテルも多いので、落ち着いた雰囲気を楽しみたいハネムーナーにもピッタリ。アクティビティも豊富です。
カンクンに新婚旅行に行く前に知っておくべきこと
カンクンの気候と言語
カンクンはメキシコの南東部、カリブ海に面したユカタン半島の先端にある都市です。
緯度で言うと、日本の宮古島と同じくらいの位置になり、年間の平均気温は約27度の常夏の島ですが、気温の変動は多少あって、日本と同じく6月~9月が平均気温30度近くになり、湿度も高いので日本の夏のような暑さを感じるでしょう。
また、この時期は雨季にもあたるため、スコールなどが多くなります。一日中降り続くような雨ではありませんが、通り雨が降ることが増えるので、その点は注意しましょう。また、8月~10月は、日本に台風が増えるように、カンクンでもハリケーンが発生しやすくなります。
スペイン語を公用語とするメキシコにあるカンクンですが、観光都市であることや、メキシコ人以外の住民も多いことから、メキシコ国内では最も英語が通じると言われます。
ホテルではもちろん、ショッピングモールなどでも英語が通じることは多いです。旅行客の多く訪れるところであれば、基本的には英語が通じます。
もちろんスペイン語しか使えない場所もありますし、看板や標識は基本的にはスペイン語になりますので、買い物でのお金のやり取りなど、簡単なスペイン語を知っておくと便利です。
日本との時差
日本とカンクンの時差は、14時間です。日本のほうが14時間進んでいるということになり、日本が正午の時カンクンは前日の22時ということになります。
サマータイムは実施されていないので、年間を通して時差が変わることはありません。
日本からカンクンに行くには
日本からカンクンまでの直行便はありませんから、メキシコシティまたはアメリカのどこかの都市で乗り換えるフライトが一般的です。
いずれにしてもフライト時間だけで15時間前後、乗り継ぎの待ち時間を入れると丸一日は移動にかかると考えてよいでしょう。
観光などによる6ヵ月以内の滞在の場合は、ビザは必要ありません。ただし、入国前に飛行機の中で記入するツーリストカードが大切で、入国の際に提示を行い、その半券が出国の時に必要になりますので、なくさないように持っておきましょう。
カンクンの通貨
カンクンはメキシコの都市ですから、通貨はペソになります。ただし、リゾート地であるカンクンにはアメリカからの旅行客も多く訪れるため、ほとんどのところでアメリカドルを使うことができます。
円とペソの交換レートはあまりよくないこともあって、できれば両替はドルにしておいて、ドルで支払ったほうがお得で便利です。
ただし、おつりはペソで支払われるため、ドルは最初から高額紙幣ではなく、細かい紙幣で持っておいたほうが便利です。
また、細かいペソが必要になりそうなら、ドルで買い物をしておつりにペソをもらうという方法もあります。
カンクンに行く最適の時期と服装
カンクンは晴れの日が多いことでも知られており、実に年間の晴天日は300日を超えると言われています。
年間を通して半袖で過ごせる暖かい気候ですが、夏である7~9月はかなり暑くなります。季節は乾季と雨季に分かれており、5月~10月が雨季、11月~4月が乾季にあたります。
雨季といっても、日本のように雨が1日降り続くということはほとんどなくて、スコールのような雨が短時間降る程度です。
ただし、この期間はハリケーンが増えるので、万が一旅行のタイミングでハリケーンが来たら、しっかり安全を確保して事故などのないように気をつけましょう。
冬でも暖かいカンクンでは、年中半袖で問題ありませんが、季節や天気によっては朝晩肌寒いこともあります。
また、真夏でも室内はエアコンでキンキンに冷えていることもあるので、羽織物として使える長袖を持参しておくと便利です。
注意点
メキシコは治安の悪いイメージがある人も多いかもしれませんが、海外からの旅行客の多いリゾート地として、安全に力を入れていることもあり、ホテルゾーンは特に夜の外出も問題ないくらい安全です。
ただし、100%何の事件にも巻き込まれないという保証はありませんから、荷物は目を離さない、大金は持ち歩かない、といった基本的な注意は怠らないようにしましょう。伝票にと
メキシコでは、レストランやホテルではチップを渡すのが一般的なので、チップの習慣のない日本人にとってはやや緊張するかもしれません。
レストランでは、伝票にTIP INCLUDE(CON PROPINA)と記載されているかどうか、確認しましょう。
これが書かれていれば、サービス料が含まれているので、チップを渡す必要はありません。逆にTIP IS NOT INCLUDED (SIN PROPINA)と書かれている場合は、含まれていないので、10%程度のチップを渡します。
カンクンへ新婚旅行へ行く際の費用相場。予算はいくら考えるべき?
カンクンへの新婚旅行費用の相場は、二人で約50~100万円ほどです。日本からかなり遠いということもあって、飛行機の値段の高い時期だとかなり料金は高くなります。
また、距離が遠いということで、カンクンへ行くだけでもかなり時間がかかるため、日数を長くとりがちなのも、費用が高くなりやすいポイントでしょう。
ツアー料金としてまとめて提示されることもありますが、内訳でいうと、だいたい飛行機代などの旅費に30~50万円、ホテル代などに20~30万円、食事代などの10~40万円前後必要です。
観光重視プラン
カンクンは、さまざまな遺跡や、自然のスポットなど、観光を楽しめる場所がいくつもあります。こうした場所を巡る観光重視プランも、新婚旅行としては楽しみやすいのではないでしょうか。
別途費用はかかりますが、観光地を巡るオプショナルツアーに参加するのもおすすめです。
費用は、ツアーそのものに観光が組み込まれたものにするのもいいいですし、自由時間の多いツアーを選んで、行きたい観光地のオプショナルツアーに参加するのもよいでしょう。費用の総額はあまりどちらも変わらず、60~80万円前後です。
アクティビティ重視プラン
美しい海に面し、緑も豊かなカンクンではさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
ダイビングやシュノーケリング、ドルフィンスイムなど、新婚旅行の思い出をより楽しいものにしてくれるアクティビティがたくさんありますので、ぜひ参加してみるとよいでしょう。
アクティビティによっては時間がかかるものもあるので、ツアーは時間に余裕があるものにするか個人手配にしておきます。
アクティビティは現地で申し込みができるものも多いのですが、人気のアクティビティや、どうしてもやりたいものは、日本での申し込み時に予約も一緒にしておくと安心です。
費用は、アクティビティを除いたツアー二人で約40~60万円、そこにアクティビティの料金などをプラスして、50~80万円程度になります。
買い物重視プラン
マリンリゾートで有名なカンクンですが、実はショッピングも楽しむことが出来る街です。
ハイブランドのファッションアイテムが免税価格で購入できるほか、メキシコらしい小物やお土産なども豊富で、大きなショッピングモールもあるのでゆっくりショッピングを楽しむことができます。
もちろんたくさん買い物をしようとすると、そのための費用が必要になるので、ツアーそのものは値段を抑えたものにして、お金に余裕をもって出かけたいものです。
ツアー料金が40~60万円、食事などの滞在費で10万円前後は必要になるお金として考えて、それ以外に買い物に使うお金を確保しておきましょう。
カンクンの新婚旅行の費用を安く仕上げるコツ
安い時期を選ぶ
カンクンはメキシコにある都市で、日本からは地球のほぼ裏側にあたるほど遠いところです。
そのため、どうしても飛行機代などは高くつくのですが、そこを利用して飛行機代の安い時期を狙って旅行そのものの費用を抑える方法があります。
日本のGWやお盆休みといった長期休暇はもちろん、現地の人が休みになるタイミングなどは、どうしても料金が高くなるので避け、日程を見て費用の安い日を狙って申し込むのも一つの方法です。平日出発にするだけでも、料金はずいぶん違います。
安いツアーを探す
ツアーはそもそも、旅行会社がまとめて席を購入したり、ホテルの部屋を押さえたりすることで、一般の人よりも安く仕入れて日程を組んでいます。
そのため、個人で飛行機やホテルを予約していくよりも、安くなることも多々あります。カンクンは近年特に人気の観光地ということもあり、ツアーの数も多いので、その料金もさまざまです。
探せば格安のツアーもありますので、そういったものを探してみるのもよいでしょう。とはいえ、大事な新婚旅行ですから、慎重に選ぶことも大切です。
個人手配をする
飛行機代などが高くない時期に新婚旅行に行くことが出来るのであれば、個人手配をしたほうが安いケースもあります。
特に、現地でオプショナルツアーを申し込む予定であれば、飛行機とホテルだけ自分で手配しておけば、何の問題もなく旅行を楽しむことが出来ますし、すべて自分の自由に動けるので逆に便利な面もあるでしょう。
新婚旅行なのでこだわった旅行にしたいという人は、いろいろ調べて個人手配でプランをたてるのも良い思い出になるのではないでしょうか。
ただし、料金面では結局ツアーと変わらなかったり割高になることもあるので、ツアーと比較しながら計画するのが良いかもしれません。
カンクンの新婚旅行に日数別のおすすめモデルプラン
自由行動多めのカンクンハネムーン6日間
カンクンまでは移動だけでほぼ1日かかるので、6日間は最低でも欲しい日数になります。
この日程だと、3日間はカンクンで自由に過ごすことが出来るので、1日はのんびりして1日はオプショナルツアーを利用して、最後の1日はショッピングを楽しむ、といったカンクンを満喫する新婚旅行にすることは出来るでしょう。
自由行動が多めのプランなので、そこにどんな予定を入れるかでかなり満足度は違いますが、あまりツアー行動に急かされたくない新婚旅行なら、二人でゆっくり過ごせる時間が多いのはおすすめかもしれません。
1日目 日本を出発、アメリカ合衆国国内で乗り継いで午後にカンクン着(時差のため当日午後に到着します)
2日目 自由行動 オプショナルツアーを利用してカンクン観光など
3日目 自由行動 ビーチでカリブ海を満喫。シュノーケリングもおすすめです
4日目 自由行動 ショッピングモールでブランド品やお土産のショッピングなど
5日目 朝カンクンを出発 機中泊
6日目 午後日本着
ドルフィンスイムつき、カンクンハネムーン7日間
自由時間もしっかりとっているうえ、イスラ・ムヘーレス島でのドルフィンスイムがセットになっているのが人気のプランです。
なかなかできない体験なので、新婚旅行の思い出としては最高ではないでしょうか。時期によっては、野生のジンベイザメを見るツアーなどもあるので、カリブ海ならではのアクティビティを楽しむこともできます。
観光とアクティビティ、ショッピングなどをバランスよく楽しめるのがカンクンの魅力でしょう。
1日目 日本を出発。アメリカ合衆国国内で乗り継いで午後にカンクン着(時差のため当日午後に到着します)
2日目 自由行動 ビーチでカリブ海を満喫。シュノーケリングもおすすめです。
3日目 ドルフィンスイムのツアーに参加
4日目 カンクン観光
5日目 コスメル島への1日観光ツアーに参加
6日目 朝カンクンを出発 機中泊
7日目 午後日本着
カンクンからディズニーワールドをめぐるハネムーン8日間
カンクンでのリゾートの後に、フロリダのディズニーワールドで丸2日遊んでから日本に帰る人気のハネムーンプランです。
日数にも余裕があるので、カンクンでイルカやジンベイザメと戯れるツアーなどに参加することもできます。
8日間とやや長めですが、カンクンとディズニーワールドという人気のスポットを合わせたプランなので、新婚旅行としての満足度は抜群でしょう。
オーランドではディズニーワールドに宿泊なので、ディズニーランドを存分に満喫できます。
1日目 日本出発。アメリカ合衆国国内で乗り継いで午後にカンクン着(時差のため当日午後に到着します)
2日目 終日自由行動 ドルフィンスイムなどのアクティビティにも参加可能です
3日目 終日自由行動 カンクン観光やショッピングなどもお楽しみいただけます。
4日目 カンクンからオーランドに移動
5日目 終日ディズニーワールドで自由行動
6日目 終日ディズニーワールドで自由行動
7日目 米国出発 機内泊
8日目 夕方日本着
新婚旅行で宿泊したい!カンクンのおすすめホテル
ハイアット ジララ カンクン
カリブ海に面した美しいホテルで、新婚旅行にはとても人気があります。16歳以下宿泊不可なので、大人の落ち着いた雰囲気の中で過ごせるのも人気の理由でしょう。
全室オーシャンビューで、ジェットバスのついたスイートルームになっており、上品で優雅なインテリアの室内では快適に過ごすことが出来ます。
日本人スタッフが常駐しているので、外国語が苦手な方でも安心して泊まることができますし、レストランなどの評価も高いホテルです。
フィエスタアメリカーナグランドコーラルビーチ
カンクン発の5つ星ホテルだけあって、設備もサービスも超一流。泊まると間違いなく満足するホテルです。
全室オーシャンビューのスイートルームになっており、日本人スタッフも常駐しているので観光やアクティビティなどについても気軽に日本語で相談することができます。
高級ホテルでありながら、メキシコの陽気な雰囲気も忘れておらず、リラックスのできる空間になっているので気持ちよく過ごすことができるでしょう。レストランにも定評があります。
ル ブラン スパ&リゾート
18歳以上しか宿泊のできないということもあって、落ち着いた雰囲気のホテルです。
「白」を意味する名前のとおり、全体的に白とアイボリーを基調としたインテリアで、ナチュラルな清潔感が溢れています。
レストランやバーが8軒も入っているため、毎日ホテルで食事をしてもいろいろな料理が楽しめるほか、日本人スタッフが常駐していたり、アメニティがブルガリだったりと、新婚旅行を素敵なものにするには間違いのないホテルといえるでしょう。
リッツ カールトン カンクン
高級ホテルとして知られるリッツカールトンの雰囲気や内装をそのままにカンクンに作られた高級リゾートホテルです。
ヨーロッパの歴史を感じる格調高いインテリアは完璧で、メキシコ国内で5つのレストランしか与えられていないファイブスターの称号を、このホテルのレストランの2つが得ているなど、食事を楽しむという点でも素晴らしいホテルです。新婚旅行での宿泊には最適で、滞在そのものが最高の思い出になるホテルです。
新婚旅行で人気のカンクンの観光スポットやアクティビティ
ドルフィンスイム
日本国内でも出来ないことはないのですが、カリブ海の美しい海でのドルフィンスイムは最高です。人懐っこいイルカに触ったり一緒に泳いだりと、楽しいひとときを過ごすことができます。
カンクンでもドルフィンスイムは人気のアクティビティで、いろいろなツアーが催行されており、日本語で説明を受けられるツアーや、少人数のツアーなどもあるので、気に入ったツアーを探し、日本から予約していくと安心です。
ジンベイザメと泳ぐ
日本では水槽の中で一緒に泳ぐのが精いっぱいですが、カンクンではなんと野生のジンベイザメと泳ぐことのできるツアーがあり、とても人気を集めています。
期間限定で5月~9月のみの実施ですが、このためにカンクンに行く人もいるほど人気の高いアクティビティです。
ジンベイザメは多いときは数百頭もの群れに遭遇することもあるので、新婚旅行の思い出として素晴らしいだけでなく、一生の思い出になること間違いないでしょう。
グランセノーテ
「世界の果てまでイッテQ」でも紹介されたグランセノーテも人気のスポットになります。
セノーテとは、ユカタン半島の各地にみられる陥没穴に地下水が溜まった神秘的な泉で、小さなものも含めると数千ものセノーテがあるといわれており、グランセノーテはその中でも人気のセノーテです。
透明度が高く、地上から降り注ぐ日光が、「光のカーテン」と言われるほど美しいため、一度は見てみたい場所です。ダイビングはもちろん、シュノーケリングでも楽しむことが出来ます。
チチェン・イッツァ
4世紀から9世紀にかけて繁栄したマヤ文明の遺跡として、ユネスコの世界遺産にも登録されているところです。
エル・カスティーヨと呼ばれるピラミッドが有名で、エジプトのピラミッドほどの大きさはありませんが、エジプトとは違う、マヤ文明独特の意匠に感動する人が多い遺跡になります。
カンクンから車で2時間半とあまり遠くないので、カンクンに行くなら一度は行っているとよいでしょう。季節によってはかなり暑いので、紫外線対策も忘れずに。
まとめ
カンクンは、中南米を代表するリゾート地だけあって、美しい海と設備の整ったリゾートホテル、ジンベイザメと泳ぐなどの珍しいアクティビティなど、新婚旅行を楽しむことのできる要素が存分に備わっています。
米国にも近いので、ディズニーリゾートやニューヨークとセットになったツアーも人気です。