青い海と美しいサンゴ礁、色とりどりの熱帯魚を見ることのできるパラオは、世界でも屈指のマリンリゾートが楽しめる場所です。
一目で魅了される景観は、新婚旅行で訪れたカップルの最高の思い出になること間違いなし。
ダイビングやシュノーケリングなど、一緒に楽しむことのできるアクティビティが豊富なのも魅力です。
パラオに新婚旅行に行く前に知っておくべきこと
パラオの気候と言語
パラオはほぼ赤道直下にある常夏の島で、年間の平均気温は28度を超えます。
気温の変動はあまりないので、年中泳ぐことができますが、全体的に降水量も多めで、特に6~7月は多くなりますが、それ以外の季節にも雨は降ります。
ただし、長く降り続くというよりは、短時間のスコールが降りやすくなるだけで、日本の梅雨のような感じではありません。
公用語は英語とパラオ語ですが、主に英語が使われているので英語が通じないところはほとんどありません。
また、パラオは第一次世界大戦から第二次に世界大戦までの間、日本が統治していたという歴史があり、年配の人の中には日本語が話せる人もいます。
日本語の中に英語やオランダ語を起源とする外来語があるように、パラオ語の中には日本語を起源とする言葉もあるので、調べてみると面白いでしょう。
日本との時差
日本とパラオは、経度の差が非常に少ないため時差が全くありません。
時差ボケなどの心配がないので、旅行に行っても快適に過ごすことができるでしょう。また、パラオにはサマータイムはありません。
日本からパラオへ行くには
現在日本からパラオへの直行便は、成田空港からのみ就航しています。週2回のフライトになりますので、日程をあわせるか、経由便を利用することになるでしょう。
費用は経由便のほうが安い場合が多いので、最短時間で行くことにこだわらなければ、韓国やグアムなどを経由した便を利用するのもよいでしょう。
日本からパラオへ行く場合、30日以内の旅行であればビザや滞在許可証は必要ありません。
ただし、滞在日数+6ヵ月以上の有効期限が残ったパスポートと、帰りの航空券の提示が求められるので、用意しておく必要があります。
パラオの通貨
パラオの通貨はアメリカドルです。現地でももちろん両替は可能ですが、ある程度は日本で両替しておくと安心でしょう。
パラオでは基本的にはチップの習慣はありませんが、良いサービスを受けた場合はもちろん渡しても構いません。
また、大手のホテルなどの場合は、ベルマンやルームメイドに1ドル程度のチップを渡すことが多いです。
パラオへ行く最適の時期と服装
パラオへ行く最適の時期は、乾季にあたる10月~4月です。比較的雨が少ないため旅行のプランが立てやすいだけでなく、海の透明度も高いのでダイビングをしたい場合は特に乾季がおすすめ。
とはいえ、雨季でも雨が一日中降るということはあまりないので、タヒチにはたくさんの観光客が訪れています。
服装は、一年を通して高温多湿なので、半袖で風通しの良い涼しい服装で行きましょう。高級レストランなどでなければ、リゾートウエアで大丈夫です。
ただし、室内は冷房がかなり効いていることも多いので、長袖のカーディガンなどの羽織物があると便利です。
注意点
パラオは世界的な観光地であり、比較的治安もよいところです。とはいえ、夜間の外出はできるだけ避ける、外出する場合は単独行動はしない、暗いところや、酔っ払いには近寄らない、といった基本的な注意は必要になります。
また、オプショナルツアーなどに参加する場合は、ランチもセットになっている場合が多く、現金はほとんど必要ないので、置き引き防止のためにも必要以上にお金を持ち歩かないことが大切です。
また、ダイビングや釣りをする場合、政府発行の許可証が必要になることが多いです。これらは発行費用が必要ですが、こうした費用で自然の景観と生態系を維持しているという現状があります。
オプショナルツアーなどで参加する場合は、ツアー会社が手配してくれるので、心配であればツアー会社を通したほうがよいでしょう。
パラオへ新婚旅行へ行く際の費用相場。予算はいくら考えるべき?
パラオへの新婚旅行の費用は、時期などによってもかなり違いがあります。
ベストシーズンは乾季になる11月~4月なので、その時期はどうしても割高になりますし、日本が長期休暇になるゴールデンウィークや、お盆などもツアー料金が高くなります。
また、ホテルのグレードや飛行機を直行便にするか経由便にするかなどによってもかなり違いは出るので、いつ、どんな新婚旅行にしたいのかという優先順位をしっかり考えてプランニングするのがおすすめです。
相場では、パレオへの新婚旅行は25万円~70万円程度で、オプショナルツアーの選び方などによってもかなり違いがあります。
ビーチでのんびりプラン
パレオの魅力は何といっても美しい海です。世界各地の海に潜ったダイバーの中にもタヒチの海が一番!という人が多くほど、透き通った水とたくさんの魚がいる海は、それだけでタヒチを訪れる価値があるでしょう。
ビーチリゾートに便利なホテルを選び、砂浜で波の音を聞きながらのんびりする時間をメインにしたい、というカップルであれば、それほど多くのオプショナルツアーに参加する必要もないので、費用は抑えやすくなります。
時期にもよりますが、20万円~40万円程度で、快適な新婚旅行になるでしょう。
アクティビティ重視プラン
せっかくパラオに行くのであれば、シュノーケリングやダイビングといったマリンアクティビティも体験したいものです。
ライセンスがなくても、体験ダイビングは可能ですし、現地のオプショナルツアーを利用すれば2~3日でライセンスも取得できるので、日程に余裕がある場合は、思い切ってライセンスを取得してしまうのもおすすめです。
ここで取得してしまえば、今後は世界中の海でダイビングを楽しむことができます。費用は日程をやや長めにするぶん、滞在費が高くなるのと、ライセンスの取得に1人5万円前後必要になりますが、新婚旅行の良い思い出になることは間違いありません。概ね40~70万円の予算で考えておきましょう。
海もショッピングも満喫プラン
海外旅行のお楽しみのひとつは、免税店や現地のバザールなどでのショッピングですが、パラオはかなり海にシフトした観光地であり、もちろん免税店などはありますが、ショッピング目的でパラオに行くという人は少ないかもしれません。
マリンリゾートとショッピングを両方楽しむ!くらいのプランがちょうどよいのではないでしょうか。
ホテルは納得のいくクラスのところで快適に過ごし、フライトを経由便にしたり時期をずらしたりといった工夫で費用を押さえて、ショッピングを楽しむお金を捻出するのもおすすめです。30~60万円くらいの予算でプランニングをするとよいでしょう。
パラオの新婚旅行の費用を安く仕上げるコツ
安い時期を選ぶ
パラオに限ったことではありませんが、海外旅行の料金は時期や日にちでかなり大きく違ってきます。
どこに行くにしても、日本のゴールデンウィークやお盆といった長期休暇が取りやすいところは割高になりますし、週末を利用して旅行しやすい金曜日出発のツアーは他のウィークデイに比べてかなり高くなることも多いです。
一日違うだけで何万円も違うことも多いので、新婚旅行ということで休暇が取りやすいのであれば、平日出発にすることで、同じ内容のツアーに割安で参加することができます。
パラオの場合は、雨季に比べて乾季が人気が高いということで割高になる傾向があるので、あえて安くするために雨季に行くというのもひとつの方法です。
安いツアーを探す
同じホテル、同じ飛行機を利用しているのに、ツアーによって料金が違うというのはよくあることです。
ツアーは個人手配より安くなることが多いのですが、それはツアー会社がホテルや航空会社と交渉して、まとめて予約をすることで割引を受けているから。
そのため、交渉内容によって料金は違ってきますし、それをもとにツアーを企画するツアー会社によって最終的な料金が変わってくるのは当然でしょう。
行先がパレオに決まっていても、どのツアー会社のどんなツアーにするのかは、よく比較検討して決めることが大切です。
とはいえ、出発前に旅行会社が倒産してしまったり、きちんと予約した内容が履行されないようでは困りますので、信頼できるツアー会社を選ぶことも必要です。
現地での出費を抑える
新婚旅行ということで、つい嬉しくなって財布の紐が緩んで現地で思った以上にお金を使ってしまったというのはよくあることです。
そうならないために、現地で使うお金もきちんと予定を立てていくようにしましょう。オプショナルツアーは楽しいですし、そこでしかできない経験もできますが、パラオはとにかく海が美しいので、それを眺めたりビーチで遊んだりするだけでも十分に楽しむことができます。
しかも新婚旅行ですから、二人で夕陽を眺めるだけで十分に幸せな時間になるはず。費用を抑えるために、オプショナルツアーなどを減らすのもいいかもしれません。
パラオの新婚旅行に日数別のおすすめモデルプラン
パレオの海を楽しむハネムーン4日間
やや短めの日程にはなりますが、海をメインに楽しむのであれば、十分に満足できるツアーになります。
出発が深夜の便であれば、帰りの行程は決して楽出なないかもしれませんが、帰国する日も夜までしっかり遊ぶことができるので、効率よくリゾートを満喫できるでしょう。
パラオはあちこち観光巡りをするというよりは美しい海でのリゾートを楽しむところですから、ツアー内容によっては十分に楽しめますし、新婚旅行の思い出作りもできるでしょう。
1日目 午前中日本を出発。グアムで乗り換えて夕方パラオ着。到着後はホテルに移動
2日目 ロングビーチとミルキーウェイを巡るツアーに参加 夕方ショッピングなど
3日目 終日自由行動。ビーチでのんびり過ごして深夜にパラオ出発
4日目 グアムなどを経由して、日本着
人気のスポットを巡ってアクティビティも満喫するパレオ5日間
5日間のツアーはパレオではとても標準的なプランです。つまり、これだけの日数があれば十分に楽しめるということ。
人気のミルキーウェイ、ロングビーチ、ロックアイランドなどはしっかり押さえて、自由行動の時間もたっぷりあるので、ビーチリゾートを満喫することができます。
オプショナルツアーなどをうまく利用して、効率よく楽しんだり、シュノーケリングなどを体験してみるのもよいでしょう。現地のショップを巡ってみるのもおすすめです。
1日目 午前中日本を出発。グアムで乗り換えて夕方パラオ着。到着後はホテルに移動
2日目 ロングビーチとミルキーウェイを巡るツアーに参加
3日目 自由行動。ビーチでシュノーケリングなどをお楽しみください。夜はナイトクルージングでディナー。
4日目 ロックアイランドのセスナ遊覧飛行に参加。午後から夜の出発までは自由時間。深夜にパレオ発。
5日目 グアムで乗り換えて、日本着。
ダイビングライセンスを取得してダイビングを楽しむハネムーン7日間
パレオは世界有数のダイビングスポットであり、ライセンス取得のために訪れる人も少なくありません。
ライセンスは、現地の講習と実習で2~3日での取得が可能なので、ライセンスを取りながらハネムーンを楽しむことができます。
日本で事前にeラーニングを受けることで、2日での取得が可能なスクールもあるので、日程に余裕がない場合は相談してみるとよいでしょう。
ライセンス取得後は、パラオの美しい海で存分にダイビングが楽しめるだけでなく、世界中の海に潜ることができるので、夫婦での旅行の楽しみが広がります。
1日目 午前中日本を出発。グアムで乗り換えて夕方パラオ着。到着後はホテルに移動
2日目 ダイビング講習 日本語の講習なので安心して受けることができます。
3日目 ダイビング実習 実習もパラオの人気ダイビングスポットで、楽しみながらの実習です。
4日目 ダイビング実習。ライセンス取得!
5日目 ダイビングツアーに参加 人気のスポットでさっそくダイビング
6日目 自由行動 ビーチでシュノーケリングを楽しんだり、ダイビングツアーに参加したりご自由にお過ごしください。夜にパラオ出発。
7日目 グアムなどを経由して日本着。
新婚旅行で宿泊したい!パラオのおすすめホテル
パラオパシフィックリゾート
パラオを代表する高級リゾートホテルです。パラオに行くならこのホテルに泊まればまず間違いはありません。
広いプライベートビーチに、きれいなプールや客室、サービスの質の高さにも定評があり、リピーターも非常に多いホテルです。
プライベートビーチからすぐにサンゴ礁なので、シュノーケリングで熱帯の魚を見ることができますし、泳いだ後はスパでのんびりしたり、レストランで美味しい食事を食べたりと、パラオでの素敵な思い出作りには最高のホテルになるでしょう。新婚旅行で利用する人も多いホテルです。
パラオロイヤルリゾート
出典:パラオロイヤルリゾート
パラオのホテルは意外とプライベートビーチがないところが多いのですが、パラオロイヤルリゾートはプライベートビーチを持つ数少ないホテルのひとつです。
敷地内に海水を引き入れたラグーンがあり、熱帯魚やカメが泳いでいるのを見ることができます。
客室は、落ち着きのあるモダンなデザインで、優しい色調がくつろぎやすいと好評。敷地内には船着き場もあるため、ホテルから直接アクティビティに出かけたりもできる便利さも魅力です。
カープアイランドリゾート
パラオの中心部があるコロールからスピードボートで1時間のところにあるカープ島。自然いっぱいのこの島にあるリゾートは、エコでシンプルながら、大自然の心地よさの中でゆったりした時間を過ごすことができます。
ある程度パラオに滞在するのであれば、1泊はこのリゾートに泊まってみるのもおすすめ。コテージになっており、プライバシーが守られる快適さはありますが、エアコンなどはないので自然の風を感じながらお過ごしください。満天の星空は、パラオの新婚旅行の最高の思い出になること間違いなしです。
パラダイスホテルパラオ
出典:ナイスデイスアー
パラオのダウンタウンの中心部にあり、ショッピングやレストランでの食事はほぼ徒歩5分以内で行ける便利さが魅力のホテルです。
高級リゾートホテルというわけではありませんが、客室も広くて清潔なので過ごしやすく、日本人スタッフが常駐しているため海外旅行に慣れていない人でも安心して過ごすことができます。
客室数15室とこじんまりしたホテルですが、そのぶん落ち着いているのも魅力。1階がスーパーマーケットになっているのも便利です。
新婚旅行で人気のパラオの観光スポットやアクティビティ
ダイビング・シュノーケリング
タヒチの海は世界中のダイバーからの人気を集める美しいサンゴ礁と熱帯魚の宝庫です。ぜひダイビングやシュノーケリングにチャレンジして、美しい海の世界を覗いてみましょう。
体験ダイビングであればライセンスがなくてもできますし、日程に余裕があれば思い切ってライセンスを取得するのもおすすめ。
取得のための実習も人気のダイビングスポットで行うのでお得感もあります。ビーチに行くなら、手軽にできるシュノーケリングでも十分にサンゴ礁を楽しめるでしょう。
セブンティアイランド
パラオのパンフレットには必ず載っているセブンティアイランドは、パラオのシンボルとも呼べる場所です。
40ほどの島で構成されており、希少な野生生物などが生息していることから、船でエリアに侵入したり、上陸することは禁止されてます。
そのかわり、セスナやヘリコプターで上空からセブンティアイランドの全貌を眺めるツアーがあり、美しい海と緑豊かな島々の神秘的なコントラストを楽しむことができます。日本人の操縦士によるツアーもあるので、安心して参加できるでしょう。
ミルキーウェイ
青く澄んだ海で知られるパラオですが、このミルキーウェイは石灰岩の泥が海底にたまることで、独特の乳白色になった不思議な景観が魅力のエリアとなっています。
この泥には美白効果があると言われており、全身泥パックをするのも定番の楽しみ方。赤道直下で紫外線の強いパラオですから、美白効果があるというのは嬉しいですね。
コロールから船で40分程度で行ける上に、潮が引いたときのみ現れるロングビーチと一緒に訪れるツアーもたくさんあるのでおすすめです。
ガラスマオの滝
30分ほどジャングルを歩いた奥にある滝で、ジャングルを歩いた後に滝の水を浴びられる楽しさで人気のスポットになっています。
滝に打たれたり、滝つぼに入ったりといった川遊びができるため、水着でいくのがおすすめ。雨季にはかなりの水量になるので迫力もあり、滝つぼで遊ぶことを目的に行く人も少なくありません。
ツアーもありますが、ツアーでなくても行きやすいところなので、海以外の大自然を感じたい方はぜひ行ってみるとよいでしょう。
まとめ
パラオは世界でも有数の美しい海やサンゴ礁で知られるところです。ダイビングが好きな人はもちろん、そうでなくても十分に楽しむことができますし、新婚旅行でパラオを訪れた人は、その美しさで最高の思い出になるでしょう。
日本から直行便で4時間半程度のフライト、経由便でも半日で着きますし、なんといっても時差がないので時差ボケに悩まされる心配がないのも人気の理由かもしれません。